事例の根底にある課題を明らかにし、限られた時間の中で支援の方向性を見出します。最後は「誰が」「何をする」といったアクションプランを作り、実際に行うことで“事例が動きます”。
①自分とは違う職種・視点から、求められていることを知り、連携して一つの目的に向かい、そして全体像が見えることで、それぞれの援助技術の向上につながります。
②実際に地域で活動している参加者とネットワークを構築することができ、地域連携の幅が広がり、実践的なつながりができます。
③病気にかかった、入退院をする、身体機能や精神面での変化があった、転居や家族構成の変化があったなど、なにか対象者の状況に変化があった場合に、課題を明確にし、支援の方向性を定めていきます。
まさに状況を「見える化」するために活用します。多疾患がある、本人が支援を拒否している、家族が介護に悩んでいるなど、さまざまな問題があり支援の糸口がつかめない場合や、本人や家族が何をどこに相談していいかわかっていない場合に、解決の糸口を見出すことができます。
現在も支援はできているが、本当に本人の思いに沿っているか、見えていない課題があるのではないかなど、より良い支援をしたいと感じた場合に「見え検」を行います。今までにない新しいアイディアや支援の方向がでてくることで、さらに一歩進んだ支援・本人の思いに沿った支援の仕方が見えてきます。
※意思決定のみならず、よりよい生活、よりよい人生、亡くなったあとのことまで考え、支援するための検討も自然にできる検討会です。
状況や課題を「見える化」しながら検討していくことで、全員が「つい発言してしまう」ような場になります。それが事例提供者や他の参加者にとっては思いもよらない視点やアイディアであることが多く、課題解決の糸口につながります。
「見える事例検討会」は
・実践的
・実用的
・効果的
な検討会であることが特徴です。
また、検討会を行うことで地域にお互いを尊重しあえる・前向きな意見を言い合える、よいチームができます。地域に共通する課題が出てくることもあり、地域包括ケアにつなげていくことができます。これらを意識してつくられた検討会です。